――真裕サイド――
うそ。うそでしょ?
そんなはずない。
かっくんが……ここにいるわけないじゃない。
信じられない思いを胸に抱え。
だけどはやる気持ちを抑えきれずに。
あたしは、駆け出してしまっていた。
「かっくんッ!!」
もう押し倒しかねないほどの勢いで飛びついたあたしをしっかり受け止めてくれた彼は……。
「真裕…!」
「……!!」
やっぱり。
やっぱり……。
「かっくん…!」
認識した途端、涙があふれた。
この腕に。
この胸に。
この温もりに、優しさに。
どれだけ…!
包まれたかったか…。
「会いたかったよ~~…っ!」
涙声でさらに力を込めるあたしの背中を撫でながら、耳元で囁いた。
「……俺も」
この…声だぁ…。
胸の奥がじんとしびれるような声。

