―――……
あれから三日。
ようやっと完全に熱が下がったあたしは、久々に学校に行った。
『マヒロ!! 久しぶりね、もういいの?』
『うん。ゴメンねメイリー』
実は…メイリーは本当にお見舞いに来てくれたんだけど、あんまりに過保護な野木さんが通してくれなかったのだ。
本当に大したことはなかったのに…。
『いいのよ。藤峰家のご令嬢だもの。そのくらい大切にされてて当然だわ』
けらけらと笑うメイリーに、苦笑いを返した。
……と、そのとき。
「なんだよ。日本かパリにでも帰ったんじゃないのか」
「!」
ユウキだ。
そういえばそんなやついたっけな。
「べーだ。お生憎様。帰るわけにはいかないんですーだ」
あたしだってホントは帰りたい。
かっくんのところに帰りたい。
だけど、一度決意したことをそうそう曲げるわけにはいかないんだ。
それに……恩師と自分の目的が同じなんだもの。
ますます諦めるわけにいかない。
「よく言う。金で何でも手に入るお嬢さんが、本当にやれるかね?」
「…!」
なん……ですって?
さしものあたしも、この一言にはカチンときた。

