秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


「お嬢様っ。一生お仕え致します!」


「そ、そう? ありがとう…」


ぼろぼろ泣きながら言われてもねぇ…。


若干たじろぎながら、苦笑いで返した。


「では、先生がいらっしゃるまでお休みください」


「でもそんなにしんどくな…」


「お休みください❤お嬢様❤」


「…はい…」


……あれ。

なんだろ今の。

なんか……異様に怖かったような。


「それでは」


深々ーとお辞儀をして出て行く坂本さん。

そうですよねぇ?

さっきまでぼろぼろ泣いてた彼女があんなに怖いわけがないわ。


「うんうん」


一人で頷きながら、もそもそとベッドにもぐりこんだ。

それからどれくらいか……。

みわ先生がくるまで、ずうーーーっと眠っていたようだった。


「…ねすぎであたまがいたいです…」


先生にそう訴えるくらい…。

にゃはは。