秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


そうだ来週はかっくんのたんじょおびだ、と思い立った次の日、ちょうど父様が現れたんで送っといてと渡した。

「おおそうか! たんじょおびなのか」って妙に頷いてたけど……なにかする気だったのかな?

まあもう、すべては後の祭り。

今さらとやかく考えたって仕方ないね。


『じゃあまおそろそろかえ…』


『マヒロ! マヒロや~い!』


……はん?


『あ、君。マヒロの教室はここかね』


『マヒロ? ああ、そうだけど』


『おおそうか。ありがとう。…マッヒロ~!』


え"。

ケインではないですか。


騒がしく入ってきたのは、先生のただ一人の息子、ケイン・スタッディーノだった。

思わずたじたじ。


あたしの前に飛んでくるなり、すぐさま英語に切り替えて言った。


『今日からレッスンを始めるんだ。迎えに来たよ』


『え"。あ、そおですか…それはどうも…』


いや…なにも教室まで上がってこなくても。

てかやっぱり先生の子だね。

なんか……日が経つにつれて、似てるなって思うようになってきたよ。


『じゃあ行こう!』


『は、はあ…』


『ケイン・スタッディーノだわ』

『本当? あんな大物…さすがはマヒロね』


みなさん。

いわゆる大物ってやつは、素はものすごくおかしな人だったりするのが世の常ですよ。