この間、こっちで住むことになった別荘にメイリー達が押しかけ…いや、遊びに来たんだけど、なぜか彼女はユウキを連れてきた。
心底嫌そうにしているユウキを女の子達がしっかとつかんでいる。
『な、なにしてるの?』
『だって仲直りした方がいいわ。こんなやつでも、友達はいないよりマシでしょ』
え…うん…?
『ふん。金持ちのお嬢様はそんなもんいらないんだよ』
『あなたね、そういう言い方やめなさいよ』
実は名前も知らない子がキッと睨みつけたとき、足元から「う~っ」と唸る声が聞こえた。
「梨音!?」
「わんっ」
なかなか人に対して吠えたりはしない梨音が、ユウキに向かって吠えている。
それも彼がああ言った直後に。
思わずじ~んっとしてしまった。
「り、梨音…❤」
「なんだよこいつ。俺が気に入らないってか」
「きゃっきゃっきゃ! 犬にも嫌われてる~!」
「う、うるさい!」
しかも琥珀は、ユウキのズボンかじってる!
やだやだなあにこの子達ったら。
『まあ。真裕のわんちゃん?』
『そうだよ。こっちが梨音であっちが琥珀』
『へえ! 飼い主さんを守ろうとしてるのね。敵意があるやつはやっぱり分かるんだわ』

