――真裕サイド――


「ふんっ……ガキが」


「まっ……また言ったね!! 一つしか違わないあなたに言われたくないって言ったでしょっ」


「歳の話はしてないんだよ。中身がガキだっつーの」


「いいもん。かっくんが嫌いにならなかったらなんだっていいもん」


「また“かっくん”かよ。うざってー」


なっ……なんですってぇ?

相変わらずムカつく~~!


キーッと地団太を踏むあたし…。

ここが学校だってこと、すっかり忘れてた。


相変わらずあたしはユウキと毎日喧嘩三昧。

よく飽きないねってメイリーに言われる。

でもね、飽きるとか飽きないとかの問題じゃないんだ?


「だいっきらいよあなたなんて!」


「そりゃあありがとよ。何よりうれしい言葉だぜ」


ムッカつくぅ!

しれっとしてるのがさらにムカつく!


イライラと彼を睨みつけていると、メイリーが『ほらほら落ち着いて。あなたのとこの琥珀ちゃん達みたくなってるわよ』となだめてきた。


『だってユウキったらひどいのよ』


『分かってるって。大丈夫よ、あたし達が守ってあげる。琥珀ちゃんや梨音ちゃんがいないところではね…くすくす』


そうそう。

琥珀と梨音といえば……面白いことがあったんだ。