「…?」


ちょっと悩んだものの、すぐに気が付いた。

恐らく……。


「……送り方が分からなかったんだな」


絶対。間違いない。

でも頼む相手が違う気がするんだが。

野木さんや坂本さんが一緒にいるんだから、そっちに頼めよ。

余計なもんまで届いたじゃねぇかよ。

この箱どうしろっつーんだ…。


『はっぴばーすでーでぃーあ私の未来の息子ー』


「……」


まだ言ってるし。


「これ、捨てといて」


「ええ? いいの? だってまおちゃんのお父様からでしょ」


「人違い」


「え?」


きょとんとして、箱と俺を交互に見るお袋に背を向けて、自室に上がった。

弓とカードを手に…。


「ふっ……。可愛いやつ…」


思わず笑みをこぼした。



たぶん…会いたがってんだろうな。

早く抱きしめてやりたい。

あの笑顔に包まれたい。


そう思いながら、ベッドに横になった。