秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


真裕の叫び声…?

それも…泣き出しそうな声。


慌てて重い扉を蹴り開けた。


「まひ…」


…!?


なっ……。


「っ…!」


―パアンッ


「最っ低!!」


扉を開けた俺が目にしたのは。

嫌がる真裕を押さえつけ、無理やり…。


「…っ……。…!?」


無理やり……。


「か…っくん…!?」


…キスをしている、肇という谷川家の息子だった。


思いっきり頬を引っ叩くと、泣きながら叫んで駆けてきた真裕と目が合った。

涙の浮かぶ目を見開いた真裕は、足を止める。


「かっ…」


みるみるうちにその涙は溜まっていく。

しかも……俺の嫌いな涙。

悲しませた涙。

これを、後ろに立つあの男が流させたかと思うと。


「てめぇ…」


頭に血が上って行くのが分かった。