今度は肩を強く掴まれ、振り返らされた。
「な、なにを…」
急に怖くなって、どくんどくんと鳴りだす心臓。
掴まれた肩がじわじわと痛む。
「それでも…だ」
「…?」
「家から勘当されても、僕はあなたが好きだ」
「!」
ちょっ…な、なに言ってんのよ!?
第一さっき顔合わせたばっかりだっていうのに、そこまで好きとか言われても気持ち悪いだけなんですけど!
「は、離しっ…」
「あんな顔だけの男に負ける気はしない」
「だ、だからそれは…」
違うっつってんでしょうが!
少なくとも中身は、あなたなんかよりよっっっぽどすてきだもの。
「離してった…ら……!?」
な、ん…!
引っ叩いてやろうかと思わず右手を振り上げたその瞬間。
ぐいっと掴んでいた肩をさらに引き寄せられた。
「いっ……いや!!」
今度こそぱあんっと左頬を引っ叩いてやったものの、一向に離そうとしない。
「はなっ…離して! 離しなさい!」
思いっきり暴れるあたしを無理やり押さえつける。
怖い…!
かっくん助けて…!

