秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


今度は肩を強く掴まれ、振り返らされた。


「な、なにを…」


急に怖くなって、どくんどくんと鳴りだす心臓。

掴まれた肩がじわじわと痛む。


「それでも…だ」


「…?」


「家から勘当されても、僕はあなたが好きだ」


「!」


ちょっ…な、なに言ってんのよ!?

第一さっき顔合わせたばっかりだっていうのに、そこまで好きとか言われても気持ち悪いだけなんですけど!


「は、離しっ…」


「あんな顔だけの男に負ける気はしない」


「だ、だからそれは…」


違うっつってんでしょうが!

少なくとも中身は、あなたなんかよりよっっっぽどすてきだもの。


「離してった…ら……!?」


な、ん…!



引っ叩いてやろうかと思わず右手を振り上げたその瞬間。

ぐいっと掴んでいた肩をさらに引き寄せられた。


「いっ……いや!!」


今度こそぱあんっと左頬を引っ叩いてやったものの、一向に離そうとしない。


「はなっ…離して! 離しなさい!」


思いっきり暴れるあたしを無理やり押さえつける。


怖い…!

かっくん助けて…!