…まあこれはこれで十分に大変なことなんだけど。
これが単なる序章でしかないなんて。
誰が想像しただろう?
さしものかっくんでさえきっと…一欠けらも思ってなかっただろう。
―翌朝。
『ママママヒロ、マヒロ!』
『アッシュ?』
いつものように、くるくる回りながら学校に登校したあたし。
そしていつものようにぴたっとかっくんに止められたかとおもうと、大慌ての様子のアッシュが、なぜか女の子をいっぱい引き連れて走ってきた。
『ん…? 今まわってなかった…?』
『ううん気のせい。それでなに?』
『ああ…うん…。…気のせい? そおかな。…いや、うん、それがさ…』
とにかく言うより見た方が早い、と言われ、ぐゎしっとあたしの腕をつかみ、くるりと踵を返してまた駆け出した。
んで、あたしはかっくんの腕にしがみつくの。
当然…。
「おいこら…!」
ずるずる引っ張られるわけで。
『キャーッ❤❤カエデが引きずられてるぅ~っ❤』
『やだぁんなにしててもかっこいい~っ』
引きずられててかっこいいて!!
ヘンな感性お持ちですね!?
思わずはしゃぐ女の子を二度見して、心の中で突っ込んだ。

