『ちょっとちょっとなにしてるの? ほらみなさん自分の教室に戻ってー』
やがてざわざわしたままの廊下に先生が現れ、有無を言わさず次々追い返す。
この教室のクラスの人達は…誰一人として中に入ろうとしなかった。
当然といえば当然。
読めない字でなんかでっかく書かれてたら、そりゃ気持ち悪いよね。
『あれって何語…? 見たことないんだけど』
『アラビア語じゃない?』
『違うわよ。きっと中国語よ』
『もしかしたら古代ローマの字かも』
『なにかの暗号だわよ』
…ってそこまで!?
え、日本語見たことないの?
てか…アラビア語て。
まともなの中国語だけだなおいおい。
たしかに漢字だし、似てるっちゃ似てるかもしんないけどさ。
『どうしましたみなさ……!』
お。先生気付いた。
やっと気付い…。
『きゃあああ~~~~~っっ!!』
えええええーー!?
叫ぶ!? そこ叫ぶ!?
…ってあ!
失神? 失神した? え?
バッタリ倒れ込んでしまった先生。
みんなわらわら集まってかわるがわる声をかけた。
『せんせー大丈夫?』
『おーい、せんせー』
…あれ。なんだろ。…なんか誰も本気で心配してる声に聞こえない。

