秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


『ちょっとちょっとなにしてるの? ほらみなさん自分の教室に戻ってー』


やがてざわざわしたままの廊下に先生が現れ、有無を言わさず次々追い返す。

この教室のクラスの人達は…誰一人として中に入ろうとしなかった。

当然といえば当然。

読めない字でなんかでっかく書かれてたら、そりゃ気持ち悪いよね。



『あれって何語…? 見たことないんだけど』

『アラビア語じゃない?』

『違うわよ。きっと中国語よ』

『もしかしたら古代ローマの字かも』

『なにかの暗号だわよ』



…ってそこまで!?

え、日本語見たことないの?

てか…アラビア語て。

まともなの中国語だけだなおいおい。

たしかに漢字だし、似てるっちゃ似てるかもしんないけどさ。


『どうしましたみなさ……!』


お。先生気付いた。

やっと気付い…。


『きゃあああ~~~~~っっ!!』


えええええーー!?

叫ぶ!? そこ叫ぶ!?

…ってあ!

失神? 失神した? え?


バッタリ倒れ込んでしまった先生。

みんなわらわら集まってかわるがわる声をかけた。


『せんせー大丈夫?』


『おーい、せんせー』


…あれ。なんだろ。…なんか誰も本気で心配してる声に聞こえない。