『改めて聞くとまたヘンな話よねー。付き合ってもないうちから婚約発表で? やっとこ付き合ったかと思えば勝手に結婚?』
『そおいう人なんです』
もう慣れたよ。
だって、ほら。
生まれたときからずーっとそばにいる人だし?
なんかもう、世のおとおさんてみんなこんな感じなのかなって思ったよ。
全然違うみたいだけどさ。
「真裕」
「あ、はーい」
うむむむむ、と考え込んでいると、近くで待っていたかっくんがしびれを切らしたようにあたしの名前を呼んだ。
あたしは、リジュの腕を引いて慌てて駆けよった。
『あれ? そーいえば他のみんなは?』
『あら。あたし達、家は全然方向が違うのよ。アッシュやシュンはもう来てるでしょうけど、ハディはまだだと思うわ。遠いのよあの子ん家』
『そうなんだ…』
そういえばシュンの家しか行ったことないっけ。
『そうだわ。今度マヒロとカエデの家に連れてってよ。メイリーは行ったことあるんでしょう?』
『ああ、うん。何度かね。……カエデって仰った?』
『え? なにか?』
マヒロとカエデの家?
……。
「あすこってまおとかっくんのおうちだったの!?」
「違うだろ」
あ、違うんだ。なんだ。

