「っ…た…! ただいま…っ」
「え"…」
ずーるずーると壁を伝って部屋に入ると、なぜか起きていたかっくんが振り返って二度見した。
「い、一時間しか寝られなかった…」
半泣きでそうすがると、かなりひいた表情で「寝れば…?」と言ってきた。
そうは言うがね、かっくんやい。
今寝たらあたし…!
「次の日までずぇっっっったい起きない自信あるッ!」
「いらねェ。そんな自信」
分かってるわ。
でもあるんだもんしょうがないじゃない。
「いくらかっくんに起こされたってね、絶対起きれないよ。いいの?」
「いい」
「…ほんとおに?」
「ああ」
……そ、そう。
それならまあ…。
「おやすみッ」
ベッドにダイブ!
そして二秒で夢の世界へさようなら。
意識がぶっ飛ぶほんの寸前に、そういえばかっくんは寝たんだろうか…なんて思ったけど、考える間もなく今度こそ意識はぶっ飛んだ。
…うん。
本当。
…起きない自信、ある。
起きない自信……。

