秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


―――……


「ぜはーっ!」


こんっなに練習したの初めてかも。

何時間? …うっわ。みっちり五時間やってるよ。

超飽きっぽいあたしにはあり得ない数字じゃない?


我ながら感動しつつも、ヘットヘトでソファに倒れ込んでるだけ。

みんなも、お茶を飲んだりお喋りしたりと休憩してたけど、あたしそんな元気すらないんですが。


『あららぁだいじょおぶマヒロ』


『ハディ…』


見て分かりません?

ずぇんっずぇん大丈夫じゃないです。


「かっくんの鬼~…」


「なんて?」


「…かっくん愛してる~」


「そ」


…くっ。

あ、悪魔っっ。


じとーっと睨みつけながらごろごろしていると、なにかをじっと読んでいたケインがふと顔を上げた。


『じゃあまあ今日は久々だし、ここまで。…マヒロ、明日からも毎日この時間ここでやるから、迷わずに来るんだよ』


『はーい。かっくんに連れてきてもらう~』


…って人を方向音痴みたいに!!

迷わず来るんだよってそれおかしくない?

忘れず来るんだよとかさ、そう言うとこでしょ。


『カエデ、君も次回からは楽器を持ってきてくれたまえ。実のところ、私君の演奏聞いたことないんだよね』