「じゃあなにか? お前は“かっくん”さえよければなんでもいいってのか」


「そーおーでーすーぅだ。かっくんはまおのすべて!!」


単純バカと言われようとも!

かっくんラブかっくん命!


『……言われてて恥ずかしくなぁい?』

『もう慣れた』

『慣れるほど言われてるんだ…。マヒロって本当にああいうキャラなのね』

『なんか豹変し過ぎて言葉が出ねぇ』

『俺としては変わらなすぎて言葉が出ねぇ』


「へーんだ。かっくんなんてかっくんなんて、父様が勝手にしちゃった結婚受け入れてくれたんだからね! ユウキなんかじゃ歯が立たないくらい器が大きい人なんだいっ」


「結婚!?」


「…あ」


「…バカだろお前」


ま、またかっくんに言われた!?


『それよかシュン、聞くけど……もしかしてさっき怒ってた?』

『ん? おうよ』

『あんたって…面白い怒り方するのね』

『そうか?』

『おお。かっこよかったぜ~』



…ギャーギャー相変わらず言い合いをするあたしとユウキ。

和やかに話し込む、かっくん始めリジュ、メイリー、ハディ、アッシュ、シュン。


そんなあたし達。

きっとみんな…。


『おー…い…。ちょっと、みんなー?』


…みんな、もう授業が始まる時間だってこと、忘れてる。


『ハア……。私、これでもせんせえなのに…』