何週間かぶりに電源を入れて、あたしは思わず固まった。
ひくひくこめかみがけいれんしてしまう。
「な、なにごと…」
…それはもう世界征服を企むやつらでも出てきたんじゃないかというほどに、あたしの携帯の着信はすごいことになっていた。
恐る恐る見てみると、メールも電話もすべてメイリーやリジュ達から。
全部で何百件とあるよ…。
「ど、どうしよう」
そうだよね…。
そういえば、何の連絡もなしに日本に来て、それきりなんだっけ。
心配してくれてるんだ。
「そっかぁ…」
そろそろ…ウィーンに戻らないと…。
てか当初の目的…ケインはいずこに?
…あ、ケインからの着信もある。
いつまでもふさぎ込んでもられないか…。
もう行かなきゃだよね。
動き出さなきゃだよね…。
でも…。
「……」
―ピルルルルル
「わったった!?」
…び…!
びっくりしたあ…!?
ドキドキする心臓を押さえ、突然鳴り出した携帯を見つめる。
表示された名前は、メイリーのものだった。
「も、もしもし…?」
恐々と出てみると…。

