…三十分くらいかけてお風呂に入り、ほくほくしながら上がってみると。
「あ、ママ…おかえりな…」
「なんてことかしら!!」
「…ひっ?」
マ、ママ…?
ど、どうなされたんで?
なぜ涙ぐんで…。
「かえくんたらそんなにヘタレだったとは思わなかったわっっ」
「あのな…」
「ママはねっ。あなた達のためを思ってるのよ? そりゃみんなもどかしいわよ見てて! やっと分かったわ、花梨ちゃんの気持ち」
「ハア…」
…?
かっくんたら…。疲れたんなら、早く寝ればいいのに。
「あーそーする」
「んじゃあまおお部屋で待ってるね❤」
「ん」
いつの間にかお酒を飲みながら、にこにこあたし達を見ていたパパに頭を下げて、すっかり覚えてしまったかっくんの部屋に上がった。
「ぁああぁ~~っ! かえくんたらぁ!」
嘆くママの悲痛な(?)叫びが聞こえたものの、この際聞かなかったことにして…。
「ん…そうだ」
ぱかっと携帯を開いた。
すっかり忘れてたけど……。
電源切りっぱなしだったっけ。
「……って…」

