「えーとたしか…。…えほんっ。わ、わたしってかわいい?」
「…………は?」
なんなんだその棒読みは。
「このふく、きにいらないかしら」
だから…棒読みにもほどがある…。
「いやだったら、ぬがせてもいいのよ」
「……」
そういうことかあんにゃろう。
なにを仕掛けてんだくそっ。
「ハア…」
我が母親ながらほんっとーにめんどくせぇ…。
どいつもこいつも、真裕に余計なこと吹き込むなっつーのに…。
俺はこのままのこいつで十分。
そりゃあたまには…この純情(無知ともいう)さが恨めしく思えたりもするものだが。
それでも、なにも強要することじゃあない。
いつかそのうち……。
そんな程度でいい。今は。
どうせ……この先の人生ずっと一緒なんだし。
まあ…そんなに焦ったりすることじゃない(かもしれない)と思う。
「ほら脱げ。んでこっちを着ろ」
「あーん。顔に乗せないでよぅ。あと後ろのひも取ってぇ~。届かなーい」
「あーはいはい…」
…結局脱がせることになってんじゃねぇかよ。
いや、別にいいけど…。
ひも解くくらいいいけど…。
「これも」
「バカ」
下着のホックまでは取らん。

