重大な事実(かもしれないこと)に気付き、考え込むあたし。
ママはといえば、いつの間にやらさっき手に取っていた黒の下着を購入し、「さーっ次!」と楽しそうにあたしをずるずる引っ張っていった。
「あ、その前にお茶にしましょうか。…喫茶店なんて、行ったことある?」
「きっさてん?」
「ないわよねーそうよねー。コーヒーやお紅茶が飲めるのよ。行ってみましょ」
「? うん」
てか…ママ。
その手に持ってる黒いやつ…どうすんの?
ぷれぜんとふぉーゆーですか?
わたくしに?
……正直言うといらない。
「まおちゃん行きたいところある? 休憩終わったら、どこ行く?」
「んっとー、普通のお洋服屋さん! 普通のね?」
さっきみたいな、ひらひらふりふりいっぱいのとかじゃないよ。
あくまでふ、つ、う、のっ。
「そうね。じゃあそうしましょ」
にっこり微笑んでそう言うと、くりっと向きを変えて小さな可愛らしいお店に入った。
「なあにここ」
「喫茶店よ」
ここが?
わー可愛い! くまさんおいてある。あ、にゃんにゃん!
きのこもあるー! 本物?
「まおちゃんにぴったりな雰囲気ねぇ❤」
「そ、そう?」
あたしってこんなに素敵な雰囲気ですか?
……いやいやいや。

