…結局そのお店で散々ひらひらふりふりを着せられて、満足げなママは二着ほどそれを買ってほくほくしながらそこを出た。


「マ、ママ…。それ、どうするの?」


「あら決まってるじゃない❤まおちゃんに着てもらって、いっぱい写真撮るの! うふふ楽しみ~っ」


「…そ、そうですか…」


それは…うん。よかったね…。

あはは、はは…。


「さ、次よ。今度はランジェリーショップに行きましょう」


「らんじぇりー?」


なにそれ。

さくらんぼの一種ですか?


きょとんとするあたしが連れて行かれたのは…。


「……」


「いらっしゃいませーっ」


「ママ…」


…下着屋さんだったんだ…。

な、なぜ。

なぜわざわざ。

あたしだんだんママが分かんなくなってきた!

かっくん、似てなさすぎっ。

強いて言うならそう。容姿くらいなもの?

あの性格はどっから出てきたんだろう…。


「なにしてるのまおちゃんたら。おいでおいで」


「は、はあ…」


あたしとしては、手招きするママが手に持ってるそれが気になる。

なにそのひも。

あきらかひも。なに?