…こうして。


「おほほいらっしゃいねぇ~♪さ、お紅茶どうぞ。クッキー私の手作りなんだけどどうかしらっ? 食べられるかしらねぇ?」


「ありがとうございますぅ❤」


「めっちゃ美味いですよおかーさん」


「あらほんと? ありがとね修平くん。この子ったら絶対食べてくれないのよー」


「ふっ…。親不孝はあとで自分を泣かせるぞ」


「うるせぇなおめぇはよ」


…こうして…。

かっくんの家にまで、押しかけてきてるんだよね…うん。

そう、だよね?


「あ、そうだかえくん! 今日か明日にでも、まおちゃんと行きたいとこあるんだけど…借りていいかしらね?」


「いいんじゃねぇの」


いや、それあたしに聞こうか。

ダメとかいうんじゃないけど、そこかっくんに聞くとこじゃなくない?


「“かえくん”! “かっくん”の次は“かえくん”!?」


「やっぱりお前そういう運命なんやんけっ」


「まあでも…“かえたん”を免れただけ…。くくっ」


「てめぇらいつか…」


そういう運命?

どういう運命?


……?


きょとんと首を傾げて、可笑しそうに笑う三人とふつふつと怒っているかっくんを見つめた。