「お前でええやんけ」
「ふっ。せっかく修平がいるのに僕が行く理由はない」
「どういう意味やコラ」
とどのつまりは…お前、蓮二のパシリだってことだな。
「言い草が気に入らんけど真緒たんのためやから行ってくる❤」
「まおも行く」
「お前ダメ」
「え~っ。なんでぇ?」
なんでと言われても、当たり前すぎることだ。
真裕が行く。イコール俺も監視に行かにゃならん。
じゃなきゃコンビニやなんか行った日には…。
『きゃあ~っっ! なんかいっぱいある! なにあれなにあれっ』
…と、ハイテンションになって止めるものが誰もいなくなること間違いなし。
「なんでなんでなんでーっ」
「いいからおいで、ほら。ん?」
梨音はもう飛び降りていたので、真裕に向かって手を広げてみせる。
するとすぐに…。
「きゃは~~~っ❤❤」
ぼすっと飛び込んできた。
「…ふっ…単純…」
「にゃ?」
「なんでも」
「?」

