秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


…だんだん、目が覚めてきた。

そしてそれは、同時に……。


「…!!」


「真裕…!?」


…同時に……現実を思い知ることだった。



嘘じゃない。夢じゃない。

母様はもう……もう…!


夢じゃない…!!


「いやああぁっっ!!」


「真裕!」


いやっいや!!

嘘よ嘘よ。これも夢よ!

覚めて。お願い覚めて。

お願い早く!!


「やめろ真裕…っ」


「いやだあっ!」


そばにあったハサミを手にし、自分の左手に切りつける。

きっと、覚める。

夢なら痛くないし血も出ない。

すぐに…覚め…る……。はず…。


「……」


「ほら…貸しな」


ピタッと動きを止めたあたしから、ハサミを奪い取る。

その目線はあたしの左手。


「なん…で…?」