…だんだん、目が覚めてきた。
そしてそれは、同時に……。
「…!!」
「真裕…!?」
…同時に……現実を思い知ることだった。
嘘じゃない。夢じゃない。
母様はもう……もう…!
夢じゃない…!!
「いやああぁっっ!!」
「真裕!」
いやっいや!!
嘘よ嘘よ。これも夢よ!
覚めて。お願い覚めて。
お願い早く!!
「やめろ真裕…っ」
「いやだあっ!」
そばにあったハサミを手にし、自分の左手に切りつける。
きっと、覚める。
夢なら痛くないし血も出ない。
すぐに…覚め…る……。はず…。
「……」
「ほら…貸しな」
ピタッと動きを止めたあたしから、ハサミを奪い取る。
その目線はあたしの左手。
「なん…で…?」

