秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


「おっ? 真緒たん」


「あんねーまおねー、お腹へった。なんか食べよ?」


横から抱きついてきて、可愛らしく小首を傾げながらそういう真裕。

そういえばもう昼だ。

邪魔が二回も入ったせいで忘れていた。


「でももう冷蔵庫カラだぞ」


「ん~……どっか行こうよ」


そうは言ってもお前……このへん、ただのファミレスとかばっかだぞ。

基本何でも食うから、口に合わないとかいうことはないだろうけど。

また『きゃあ~っ! あれなあにあれなあに!?』…とかテンション上がっても困るし。


「お米が食べたい」


「米……」


何気に難しい注文をまたこいつは…。

いっそ定食でも食えと言いたい。


「あの四角いのがいい!」


「だから三角な」


「そうさんかく。おにぎり?」


藤峰家の令嬢たるものが、最近意外と庶民的なものを好む。

うちのお袋が作ったのとか大っ好きだし。


「ああ…かっくんママのご飯が食べたい」


なぜか遠い目をしながら言う真裕。

明日にでも……連れてくかな。


「それじゃあおにぎり買ってこようか。この家、お米も炊飯器もないよね。…じゃ、いってらっしゃい修平」


「おお。行ってくる。……どこに!? なんで俺やねん!」


「他に誰がいる」