「だってきっと真緒ちゃん、そういうこと知らないでしょ。だから気遣ってあげてるんだなーと思うと優しいってことだよ」
「ほんでもあの子、一緒に寝てほしいとか言うやろ?」
「言う」
というか……普段は当たり前のように俺を自分のベットに引きずり込む。
別にいいけど……普通絶対しないだろ。
加えて不安定なときなんかは、泣く。
『かっくん~!』と子供のように泣きながら縋ってくる。
ぶっちゃけて言うと可愛い。マジで可愛い。
もうどうしてくれようかとさえ思う。
「しょっちゅうおんなじベットで寝とってよう我慢できるな」
まじまじと人の顔を見ながら呟く修平。
ふいっと顔をそらし、いつの間にか足元に座り、一生懸命見上げていた梨音を抱き上げた。
…そりゃ…俺だってなにも、全く何も感じないわけじゃない。
好きな女が薄着でくっついてきたらそれはもう襲ってやろうかと思う。
でもまあ……あいつは笑っててくれる。
俺だけに向ける笑顔や表情。
それさえあればいいかなと…最近そう思う。
「まあ真緒ちゃんのことだから心配ないと思うけど、二年も離れてるとなにかしらこう……ねえ? あったりしてね」
「……」
面白そうに言いやがってこの野郎が。
自分で言うのもなんだけどあいつ俺一筋だし。
あるわけがない(と思いたい)。
「か~っくんっ」
―がばっ

