…お母さんが姿を消す前…。
つまり六年前に、書かれていた手紙だという。
お母さんの部屋から出てきたらしい。
「…ろ……真裕?」
「えっ…」
「お前…顔色が悪いぞ。少し寝た方がいい」
「う、ん…」
でも…寝られないの。
指先一つ動かす力もないのに、全然眠くない。
なにかが怖くてたまらない。
「かっくん寝ていいよ。きっともう夜だよ」
「俺はいつも、お前が寝るまで寝ねーんだよ」
「えっ……。そ、そうなの?」
し、知らなかった…。
そうなんだ…。
でも…なんか悪いなそれも。
いつもはあたしすぐ寝るからいいけど、今日は寝られそうもないよ…。
だからやっぱり…。
「かっくん先に…」
「うるせぇ。一日やそこら寝なかったところでどうってことねぇだろが」
「は、はい」
…なんで怒られたんだろう…。
…?
まあ…いっか。

