秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


…お母さんが姿を消す前…。

つまり六年前に、書かれていた手紙だという。

お母さんの部屋から出てきたらしい。


「…ろ……真裕?」


「えっ…」


「お前…顔色が悪いぞ。少し寝た方がいい」


「う、ん…」


でも…寝られないの。

指先一つ動かす力もないのに、全然眠くない。

なにかが怖くてたまらない。


「かっくん寝ていいよ。きっともう夜だよ」


「俺はいつも、お前が寝るまで寝ねーんだよ」


「えっ……。そ、そうなの?」


し、知らなかった…。

そうなんだ…。


でも…なんか悪いなそれも。

いつもはあたしすぐ寝るからいいけど、今日は寝られそうもないよ…。

だからやっぱり…。


「かっくん先に…」


「うるせぇ。一日やそこら寝なかったところでどうってことねぇだろが」


「は、はい」


…なんで怒られたんだろう…。

…?


まあ…いっか。