秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


――真裕サイド――


日本に向かう飛行機の中、数時間前の父様との会話をゆっくり思い返していた。


―――
――
―…


『真裕…気持ちは分かるが、泣いている場合じゃない。今すぐ日本に向かいなさい』


『で、でも……だって…』


『私はすぐには行けない。それに…』


『え…?』


『これを読みなさい』


差し出された紙切れ。

開いてみると、そこには懐かしいお母さんの字でこう書かれていた。


―真裕へ。

こんなことになってしまってごめんなさい。

そして、突然姿を消した母を、あなたは恨んでいるでしょうね。

でも、私は決してあなたを見捨てたわけではありません。

私はいつだって、どこにいたって、あなただけを愛しています。

私の大事なあなたに、どうしてもこのことだけは知っておいてほしかった。

ごめんね。大きくなったあなたを見ることなく逝くことを、許してください―


『……!!』


『会いに行きなさい。お前の母だ!』


『あ…っ!』


お母…さん…!


泣き崩れたあたしを、かっくんが支えていてくれた。


―…
――
―――