…幸せだった。 かっくんと一緒にいて、温もりを感じられるだけで。 幸せだった。このときは。 この後に待つ最大の悲劇など知る由もなく、ただ…。 …ただ、笑っていた。 …もしかして二度と、こんな風に笑えないかもしれない。 心の底から幸せを感じることなんてないかもしれない。 そうやって、これからあたしはずっと……この痛みを背負って生きていくのだろう。 でも、それを分かつ相手がいる。 それだけが、唯一の救いだった。