秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


「…!」


遠距離……そういえば。

そうなる…のか? いや、どうなんだそもそも。

そもそもの俺と真裕の関係。

いやでも……キスくらいはするし。

『つきあうしたら一緒に寝ていいんだよね』とか笑顔でぬかすし。

真裕も一応そういうつもり…だよな?


ただガキっぽ…いや、純粋過ぎて、好き合う男女のなんたるかを知らないだけで。

『きす? …baiser!?』

……と、妙に発音よく素っ頓狂にフランス語で叫んだくらいだし。


「ばっかだなしゅーへーはさ、相変わらず」


「なんやとコラ」


いつの間にやら出てきた蓮二が、いつものあの芝居がかった仕草で言った。


「真緒ちゃんが男を知ってるように見えるか?」


「う……いや、見えへん」


「そもそも彼の性格からして、あの真緒ちゃんに手を出すことは無理だ、不可能だ」


「そー…………れもそうやな」


納得しやがってこの野郎。

俺はヘタレかこの野郎らめが。


「言っておくけど、ヘタレだとか情けないとか言ってるわけじゃないよ」


「言ったな今本音を」


「……こほん。…優しいって言ってるのさ」


八割方嘘だな。