「…!」
遠距離……そういえば。
そうなる…のか? いや、どうなんだそもそも。
そもそもの俺と真裕の関係。
いやでも……キスくらいはするし。
『つきあうしたら一緒に寝ていいんだよね』とか笑顔でぬかすし。
真裕も一応そういうつもり…だよな?
ただガキっぽ…いや、純粋過ぎて、好き合う男女のなんたるかを知らないだけで。
『きす? …baiser!?』
……と、妙に発音よく素っ頓狂にフランス語で叫んだくらいだし。
「ばっかだなしゅーへーはさ、相変わらず」
「なんやとコラ」
いつの間にやら出てきた蓮二が、いつものあの芝居がかった仕草で言った。
「真緒ちゃんが男を知ってるように見えるか?」
「う……いや、見えへん」
「そもそも彼の性格からして、あの真緒ちゃんに手を出すことは無理だ、不可能だ」
「そー…………れもそうやな」
納得しやがってこの野郎。
俺はヘタレかこの野郎らめが。
「言っておくけど、ヘタレだとか情けないとか言ってるわけじゃないよ」
「言ったな今本音を」
「……こほん。…優しいって言ってるのさ」
八割方嘘だな。

