――楓サイド――
不満そうに唇を尖らせて、ぶつぶつ言いながら出ていった真裕。
この場合その反応は明らかにおかしいって。
普通自分の下着をおっぴろげに見せて、挙句取ってきてなんか言うやつがあるか。
本当に恥じらいというもののないやつだ。
…つか……俺もしかして、男として意識されてない…とか。
…いやいや。
あいつ好きだっつったし。
そもそもそういえば俺ら付き合ってるわけだし(一応)。
真裕の性格だなあれは。
「なに考え込んでんのよ。…あ、どれがそそるか考えてたの? やっぱ定番の黒でしょー! でも真緒らしいのはピンクの可愛らしいやつよねー」
「激しくどうでもいい」
「どこまでどうでもいいのよそれ」
「どこまでも」
当たり前だわバカが。
呆れてため息をこぼしながら、隣の部屋に戻ることにした。
「なあなあなあ楓」
後ろからちょこまかと付いてきた修平が、うざったく付き纏いながら言う。
「その反応はどーなん? 一線越えとん越えとらんのん?」
「……」
…いきなり聞くか普通。そういうことを。
「お前分かりにくいねん! どおなん?」
「関係ねーだろが」
「いやいやおりゃ心配してやっとんのやで? だってお前…遠距離するわけやろ?」

