『あっ、ほらね? やっぱり日本語じゃない!』
『ご、ごめん。だって…』
『だってもさってもないの! さあほらシュン!』
妙に気合を入れて、パンッと手を叩くメイリー。
でも実は、一番張り切ってるのはリジュでもメイリーでもなく…。
『俺にも教えろったら!!』
『うるせェな…』
……アッシュ。彼だったりする。
でも……。
「ワタシのナマエはー、ハディ?」
『聞くなよ。言い切れよ。ハディじゃねぇのかお前』
…でも、一番上達が速いのはハディだったりね。
しかも『ハディ』の部分だけすんげー発音いー。
「ワタシはー、ナマエです。ハディ?」
「ノンノン。“ハディです!”」
チッチッと人差し指を振って、ハディの目の前でゆっくり言ってみた。
あ、なんか楽しい。
「ハディです?」
「きゃ~っ上手!」
思わず手を叩いて喜んでしまった。
すぐ後ろで苦笑いしてるかっくんがちらっと見えたけど、嬉しいんだもん。
しょうがないじゃない。
「ね、かっくん。ハディすごいね!」
「ああ…分かったから、ドイツ語で話してやれできるだけ」
そういうかっくんが指差す先にいるのは…。

