秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


『あっ、ほらね? やっぱり日本語じゃない!』


『ご、ごめん。だって…』


『だってもさってもないの! さあほらシュン!』


妙に気合を入れて、パンッと手を叩くメイリー。

でも実は、一番張り切ってるのはリジュでもメイリーでもなく…。


『俺にも教えろったら!!』


『うるせェな…』


……アッシュ。彼だったりする。

でも……。


「ワタシのナマエはー、ハディ?」


『聞くなよ。言い切れよ。ハディじゃねぇのかお前』


…でも、一番上達が速いのはハディだったりね。

しかも『ハディ』の部分だけすんげー発音いー。


「ワタシはー、ナマエです。ハディ?」


「ノンノン。“ハディです!”」


チッチッと人差し指を振って、ハディの目の前でゆっくり言ってみた。

あ、なんか楽しい。


「ハディです?」


「きゃ~っ上手!」


思わず手を叩いて喜んでしまった。

すぐ後ろで苦笑いしてるかっくんがちらっと見えたけど、嬉しいんだもん。

しょうがないじゃない。


「ね、かっくん。ハディすごいね!」


「ああ…分かったから、ドイツ語で話してやれできるだけ」


そういうかっくんが指差す先にいるのは…。