『楓もねー、なんだかんだやっぱヘタレなのよヘタレ!』
「んだとコラ」
あ。聞こえてる。
聞こえてるよマイダーリンに。
『だからね真緒。言ってごらんなさいな。“ここは男らしくどーんとおいで!”…って』
「……」
『……』
「?」
結局かくんと首を傾けるあたし。
りんりんたら、説明が足らなすぎ。
「足りてても困るんだよ…」
「なんで?」
かっくん…表情が疲れてます。
投げやりにも見えます。
『まあいいわ。見てなさい…今に思い知らせてやるから』
思い知らせる!?
え、誰に? 誰に何を?
なんか色々違くない? 激しく脱線してない!?
『今日のところはじゃあね真緒。とにかくあたしも、一度考え直すわ。いきなり結婚てあーた……。―ブツッツーッツーッツー…』
「……ぜひそうしてね」
冷静に頭冷やして考えて。
あわよくば忘れて。
なんまんだぶ~と祈りながら空を仰ぐと、「祈り方が色々おかしい」とかっくんに突っ込まれた。

