『だからさ、…けて言うと、……るのこと…って!』
「え? なに? 聞こえないよ」
なんか電話の向こうがうるさい。
なんの音?
『だからつまり、男と女ってのは(ドガガガガッ)で(バキューンッ)なわけよ、そんでもって(カーンカーンカーン)が(バキバキバキッ)……ってわけ。分かる?』
「分からない」
『ハァ!?』
い、いやいやいや!
そんな怒られたってだって聞こえなかったよ?
工事でしょ。工事の音でしょ。
『あーもうっ。…うっさいわよおっさん達!! 大事な話してんだからちょっとそれやめてくれる!?』
り、りんりん…。こあいです…。
てかそれ本人達に言っちゃってる? いいのそれ、いいの?
「おい、花梨のやつなに興奮してんだ?」
「かっくん」
いやーそれがさ、なんか言いたいらしいんだけど、工事の音に邪魔されてブチ切れてるんだよね。
「声だだ漏れ」
「うん。耳に当ててたら痛いから、スピーカーみたいにして使ってるの」
それでも十分聞こえるお。
『ハア? 文句あるわけ。そんなもんよりこっちのが断然大事なのよ!』
…まだバトってるし。
頑張ってね…りんりん…あはは。

