―――……
『てことは……じゃ、ホントなのね…』
「さあたぶん」
『さあってアンタ無責任ね! 自分達の人生でしょー?』
…はい。
あれからおうちに帰って携帯の電源をつけると、それはもうものすごいことになってた。
―着信八十件。
……おいおいおい。
―留守録四十二件。
……おいおいおいおい。
ぜんっっっぶりんりん。
暇なのかなぁ…。
『ちょっとこら。聞いてるの?』
「あ、うん。聞いてる」
『第一、結婚がいかなるものかあなたちゃんと分かってるの?』
「分かるよそれくらいー! ずっと一緒にいようねって約束でしょ?」
『いや…そうだけど。そういうこと言ってるんでなくてね? ほら、あれよ。…藤峰家ともなればなおさら…後継ぎの子がいるでしょ? そういうんとかさぁ…』
子ども?
そういえば…。
でもまだ早いって。そんなこと…だってあたしもかっくんもまだ、二十歳にすらなってないよ。
『そうじゃなくて!』
「?」
だって今、自分で言ったんじゃない。
しきりに首を傾げた。

