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「しっかし……ほんとに行っちゃうのねぇ…」
「三ヶ月も前やったから、聞いたときは実感なかったわぁ」
そおだね。うん。まおも。
こんだけ準備してもまだなんかイマイチだよ。
かっくんと…毎日会えなくなっちゃうなんて…。
そうは言っても、これは自分で選んだ道だ。
仕方がない…というかなんというか。
これでいいんだって、そう思うしかない。
「ねえ~ん真緒ぉ。一週間おきに帰ってこない? ね? ね?」
「うんうん、そうしたいよ~」
本当、できるならそうしたいよ。
「…って……ちょっと修平、あんたなんでいんのよ? さては真緒の下着を盗み見にきたのね!? やだ信じらんないっ。親友(自称)の彼女なのにっっ」
「…ああ?」
「ひっ…!! ち、違うて違うて! 俺もこれ聞きに来てん!」
これ? あ。それ。
どうしようそれ…。
ずいぶん前に、父様が送ってくれたワイン。
どうしようもないけど…。
「まあいいや。置いといて。…てかあげるよ。まお飲まないもんもう」
「…もう?」
ん…まあ。
そのへんは気にしないで。

