「全然違うでしょ俺。まぁあんだけ暗さ出せば分かんねぇだろ。」
「あ…あ…あ…あ!?」

私は唖然としたまさか目の前にいるのが
田鹿君だなんて。

「何でこんなとこに…!?」
「ん、だってここで働いてるし…いけない?」
「いっ、いけないでしょ!!ここホストだよ!?お酒とか飲むし」
「酒何か飲まなきゃいいんだよ」
「そんな…田鹿君が…」
「あれはもう1人の偽りの俺今が本来の俺。分かるか?」
「そんなっ…こんなの田鹿君じゃない!!」
「前の方がいいのか?」
「当たり前じゃない!!」

私は勢いよく立った。
「田鹿君は暗くて何考えてるか分からない感じがいいのに!!」
「お前その俺嫌いって言ったじゃん」
「だけど…!!」

言いかけた途端あごに手を添えられて
「じゃあ暗い俺に抱かれてもよかった?」
「はっ…はぁっ!?あんたこそ人の話聞いてた!?
 惨めになったの好きじゃないっつの!!」

何か掌に乗せられてる感じ…すごいムカつく

「ふぅ~ん…」

なっ…か、顔が近い…
なっ、結構カッコいい…ヤダそんな目で見ないでよ…

「好きだわ。」

「へ?」

「ハマった好きだわ」
「いっ意味が分かりません」

「お前、俺に罰ゲーム感覚で告白してきたんだろ?」
「うん。当たり前じゃない。誰がネクラと…!!」
「じゃあ俺もそんな感覚で」

ちゅ。

視界が暗くなる