臆病者ノ唄






亮が俺の腕を掴んで制止した。



「やめろ、交代させられるぞ。」



コーチが俺を見下しながら言った。



「んん?大作、コーチの俺の作戦になにか文句があるのか?」



「言ってみろよ?」



ヘラヘラと笑って俺に顔を近づけるゲス野郎。



ぶっ飛ばしてやりたい。



握った拳をさらに強く握りしめた。



怒りで身体が震える。