「うおおぉぉ」「すげぇ」「ブザービーダー」
地区大会の一回戦ごときでは滅多にない大歓声がおこった。
残り30点。
いけるかもしれない。
負けてはいるが、前半残り時間わずかで投入され、最大級の仕事を成し遂げた俺と亮は意気揚々とベンチへと引き上げた。
「大作先輩、亮先輩、さすがっす。」
俺達のかわりに前半出場していた二年の後輩が俺達にドリンクを差し出し、申し訳なさそうにベンチに迎えた。
「心配すんな、俺と亮がすぐに取り返してやんよ。」
後輩の頭をポンッと叩き、ドリンクを飲もうとしたその時。
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