臆病者ノ唄






職員室を出て、家に帰ろうとすると春香と絵里奈と由里が俺達の前に立ち塞がった。



この三人は中学一年から事あるごとに俺達に関わってきて、腐れ縁ってのになりつつある。



三人は俺達とは違い、成績も優秀で、春香は生徒会副会長、由里は生徒会の書記をやるほどの優等生だった。



「あんたたち、団長やんないの?」



何故か不機嫌そうに春香が言った。