臆病者ノ唄






「おっ、やっぱり3組にいたか〜。」



祐樹がベランダからひょっこりと顔を出した。



祐樹は亮と同じ4組で、亮つながりでいつの間にかつるむようになった。



ちなみに祐樹は今も昔も帰宅部で付き合いが短いせいもあって、よくわからない奴だ。



「今日、大作の家で麻雀しねぇ?」



ヘラヘラと笑いながら祐樹が言った。



祐樹は何が楽しいんだか、いつもヘラヘラしている。