臆病者ノ唄






「大作、また寝てんのかよ〜。」



あれから一ヶ月が経った。



俺は日々無気力に過ごしていた。



コーチを殴り、親を呼ばれ、説教をくらった。



「お〜い、聞いてんのか?」



「んだよ?文明。」



文明は小学生の頃からの友達だ。



バレーボール部のレギュラーだった。



うちのバレーボール部は期待されていたが、中学最後の大会にあっさりと敗れて早々に引退したのだ。