臆病者ノ唄






気付くと俺はコーチに殴りかかっていた。



今度は亮は俺を止めなかった。



顧問の先生や、他校の先生が大慌てで俺を止めにはいり、辺りには他校生徒達が集まってきて騒ぎになった。



握った拳を掴まれても、脚でクソコーチを蹴り飛ばした。



俺は叫んだ。



「ちくしょおおぉぉぉ」