臆病者ノ唄






俺は審判に引きずられるようにコートの外に出され、呆然とコートを見つめた。



一年二人も頑張ってはいたが、追い付くことはかなわず、結局7点差で試合は終了した。



試合後、部員全員が集められた。



通夜のような暗い雰囲気がその場を包んでいた。



キャプテンの長尾が代表で話した。



思い出を語り、残念だと繰り返した。



その言葉を聞いていた三年の安田がヒクヒクと涙を流しはじめた。