タイムアウトが終了し、選手がコートにもどると歓声が俺達をむかえた。 前半あれだけの点差から、逆転の勢いのある俺達に魅了されてくれたようだ。 他校の女子バスケ部の生徒が俺の背番号を呼んだ。 俺は軽く手をあげた。 何だか、芸能人にでもなったようで少し照れ臭かった。 タイムアウト明けも俺達は勢いを失わず、点差はぐんぐん縮んでいった。