朝、下駄箱前でしょんぼりするけど、千秋君を見つければ、すぐにそんなこと忘れた。 その放課後。 千秋君のクラスの女の子に呼び出された。 「何ですか?リンチでもする気ですか? 私、千秋君と帰りたいんですけど。」 弱気になっちゃダメ。 弱気になっちゃ。 この人たちもきっとライバルだし、 私にいたずらをする常連だろうから。 「...よく分かってんじゃん。」 私はこれが初めてじゃない。