【瑠李said】


本を読んでたらいきなり通路挟んで左隣の男子に声をかけられた。


ビックリして思わず肩がビクってなっちゃった…。


それに本の名前聞かれて正直に答えちゃった。


恥ずかしい…


「その本、どんな話なの?」


その男子が机に頬杖ついて、少し微笑みながら聞いてきた。


「…え…っと…」


「面白い?」


「え、…あ、はい…」


「そっか」


そう言ってその男子は微笑んだ。


あ…


この笑顔…


なんだろう…今、心臓がドクってなった…


「お~い、颯!」


「お~、冬真。お前ここのクラスだったんだ」


「せやで。よかったわ~、颯が一緒のクラスで」


「俺、ダチと離れて一人だったんだよ」


「一人て、俺がおるやないか!」


「はは。そうだな」


そう言って颯くん?は、声をこぼして笑った。