あなたとあたし



相変わらず颯くんはいつもと変わらない。


いつも通り笑顔で挨拶してくれた。


ふと、横を見ると、


「おはよ」


颯くんは零さんに挨拶してた。


「…っはよ…」


零さんは窓の方をみながら素っ気なく答える。


だけど颯くんは気にせず、


「おはよ」


また挨拶をした。


「…何で二回も挨拶してんだよ…」


零さんがそう言うと颯くんは、


「別に。なんとなく」


そう言って優しい笑顔でそう言った。


……まただ…


何だろう…


嫉妬の感情が…大きくなってる気がする…


あたしがずっと颯くん達を見てると、颯くんと目が合った。


「…あ…」


「どうした、瑠李」


「な、何でもない……」


「…そうか?」


あたしは席を立ち、なんとなく屋上に向かった。