「アンタ…本気でそう思ってんの……？」
「あぁ。俺は嘘はつかねぇから」
俺がそう言って冗談っぽく笑いかけると零はそっぽを向いた。
「何でそっぽ向いちゃうんだよ」
「……別に…」
「こっち向けよ。寂しいじゃんかよ、俺一人でさ」
「……」
「…ん？どうした？何か、頬が赤いぞ？」
俺がそう言うと零はこっちを向いて、
「……な、なんだよ…見んなよ…」
そう言ってまた窓の方を見た。
「何だよ、素っ気ないな…」
俺は机に突っ伏せた。
【瑠李said】
何か、話声が聞こえてゆっくり横を見ると、颯くんが何かキツそうな感じな女の子と喋ってた。
女の子は少し頬を赤らめている。
…二人とも何の話をしてるんだろう……
すると、女の子が窓の方を見て、颯くんが机に突っ伏せた。
…何があったのかな？
「あ、あの……」
あたしは思い切って颯くんに自分から話しかけてみた。
