【颯said】



今、俺の隣の席の奴が超不機嫌。


何でかは知らない。だけどめっちゃ機嫌悪そう。


一方、俺の反対側の隣ではいつもみたいに瑠李が本読んでる。


冬真は今、委員会の活動でいない。


ガタンッ―――…


突然、その音がして俺は隣を見た。


すると隣の女子が自分の机を蹴ってた。


確かこいつは…


零だ。


零は少し性格が荒い事で有名。


零は椅子に座ってスカートのポケットに手を突っ込んでまた自分の机を蹴った。


…ただの不良にしか見えねぇよ。


「おい」


「あぁ?」


俺が零に声かけると物凄い勢いで睨まれた。


「…お前、あんま机蹴んなよ…」


「あぁ?うるせぇよ」


「いつか壊れるぞ?」


「別に壊れてもうちは困んねぇから良いよ」


「…そう言う問題じゃねぇよ」


「いちいちうっせんだよ。余計なお世話だっつの」