薬指に光るモノ




「あ、はい。メール、です…」



何となく恥ずかしくて、少し語尾が弱くなる。




「やーん、桃花ちゃん可愛いっ!あ、でもデートのお誘いなんじゃない?大丈夫?」



可愛くてたまらないというような顔をしたあと、心配そうな表情にパッと変わった美月さんに、すこし笑ってしまった。





「はい、大丈夫ですよ。」



「…ならいいんだけど。」



次々と表情をコロコロ変えていく美月さんが、可愛くて仕方がない。





もうそろそろ居酒屋に着くというところで、携帯電話のバイブ音が鳴った。



翔太からの返信だった。




『了解。でも、なるべく早めでよろしく。』



…早めで?



翔太がこんな風に急かすのも、今までにないことだ。



……相当重要なことなのかな。